介護の仕事で恋愛のチャンス
夫の親しい友人の中で唯一独身のA君が、建設関係の仕事から一転、介護の専門学校に通って介護福祉士の資格を取り、無事介護関係の仕事に転職しました。男ばかりの職場から女性が多いというイメージの介護の仕事にかわって、これでA君にも恋愛のチャンスが訪れるのでは!と周りは大変期待していたのですが、なかなか期待通りにはいかなかったようです。まず彼に今の職場に妙齢の独身女性が少ない。女性は結婚されている方がほとんどで案外男性も多いのだそうです。また、介護サービスを受ける方はもちろん高齢で、付添でいらっしゃる方もそれなりの年齢でということになると、仕事での出会いがなかなか恋愛に結びつかない。本人は新しい仕事にやりがいを感じてとても活き活きとがんばって仕事をしているので、恋愛はまだ先でもいいかなと思えてくるのですが、そんながんばっている彼だからこそ、すてきな出会いがあればいいのにと周りはやきもきしています。そんな状況で期待できるのが専門学校で同期の仲間と今でも交流があるということです。学校の仲間は皆彼より若いのですが、女性も多く、よく皆で集まって仕事の話などに花を咲かせているそうです。同じ介護の仕事を志していた仲間となれば、話も合うしパートナーとしては互いに最高なのではないでしょうか。いつか嬉しいニュースが聞けるのではないかと期待しつつ、毎日がんばって仕事に打ち込んでいるA君にエールを送り続けています。
恋愛をするように相手を慈しむ介護ができるかな?
今年5月のGW明け、実家の母から1本の電話が入った。父がなんだかおかしいという、慌てた声が受話器の向こうから聞こえる。どんな具合かと聞けば、「昨日のことを全く覚えていないし、今日の日付も何回も聞いてくるの。さっき、言ったでしょ。5月6日だよってって言っても分からないのよ。」そして当の本人(父)は家の中を行ったり来たりして落ち着かないと言う。これはもしかして??と暗い気持ちがよぎった。介護をすることになるのか??とりあえず、かかりつけのリフレクソロジスト 資格を持つ先生に相談してみると言って、私が実家に着いた時は2人とも家におらず、ちょうどその先生のところへ行っていたところだった。予想に反して父は元気で、食欲もあり、「今朝は悪かったね。」と照れくさそうに今朝、母が電話したことを詫びてきた。「え!?もう大丈夫なの?」と聞くと「大丈夫。」と言った。記憶も正常なようで落ち着いた感じが見て取れた。「もしもの時は母さん、頼むな。」とも母に話したと言う。「もしもの時」とは「介護の時」ということだろうか。父と母は恋愛結婚だが、介護って、どうなのだろう?周りでもチラホラ介護をしている人、される人の話を耳にするらしい。母も一瞬にして覚悟を決めたと言う。その日の午後、ホッとした気持ちで私は自宅へ戻った。帰り道、自分だったら・・・と考えてみた。夫が倒れたら?夫の介護ができるのか?一応、私達も恋愛結婚だった。子供が生まれると恋愛時代のようにはいかず、今では「いて当たり前」くらいになっているが、「もしものときがきたら」私だったらどうするのかな・・・。子供も巣立ち、その「もしも」、が来たら、恋愛をするように目の前の人を愛しむことができるだろうか。また別の感情が生まれるのだろうか・・・。そんなことを考えながら家に着き、夫に「もしものときが来たら、私のことよろしくね。」と伝えておいた。